天つ風(あまつかぜ)よ 時の羽(ときのは)さえ
この思ひは 十六夜に・・・
凛としたあなたと同じ
手折(たお)られぬ花 色は匂へど
言の葉(ことのは)も届かないまま
憂う(うれう)枝から消えた
あなたの空を飛ぶ、てふ(ちょう)になれぬのなら
その哀しみ 苦しみを 食らい尽くす鬼でもかまわない
♦天つ風よ 時の羽さえ この思ひを 舞い散らせと
夢よ刹那 この心は 蛹(さなぎ)のまま 輪廻の果て
霞む空 十六夜涙(いざよいなみだ)
芽を息吹く(いぶく)あなたのような
業(ごう)の花 色は匂へど
舞い戻る この言霊(ことだま)
違(たが)う姿でもよいと・・・
愛しい空を舞う てふ(ちょう)になれぬのなら
狂おしい 世(夜)に咲いた あなたを壊す鬼でもかまわない
♢天つ風よ この羽頼りに この思ひを 届けたくて
時よ刹那 叶う逢瀬は 春の余韻 輪廻の果て
仰ぐ天(そら) 十六夜月夜(いざよいつきよ)
♦REPEAT
♢REPEAT